事件の概要
2008年2月17日発生
運転手は17日午後1時前、事故現場から約2キロ離れた知人経営の飲食店に車で訪れ、
待ち合わせたゴルフ仲間らと5時間以上、
飲んだ量は、7人でビールと焼酎合わせて約30杯に上ったという。
途中からの参加者や、まったく酒を飲まない人もいたため、運転手が飲んだ酒はかなりの量に上るとみられる。
運転手の血液からは1ミリ・リットルあたり2・2ミリ・グラムという超高濃度のアルコールが検出された。
運転手は店を出た後、同僚を乗せて車を運転。約3・5キロ離れた同市内のパブを訪れ、酒を飲もうとしたが、
「酔いすぎていて、ほかの客に迷惑がかかる」と入店を拒否された。
事故はその約30分後に起きた。
運転手の車と正面衝突した軽乗用車に乗っていた家族4人のうち
、死亡した行田市埼玉、自営業小沢義政さん(56)は事故当時、助手席にいたことが県警の調べで新たにわかった。
死亡した妻雅江さん(56)は運転席の後ろに座っていた。
乗用車を運転していたトラック運転手(32)に事故前に酒を出した飲食店の男性経営者(44)に
よると、事故があった17日の正午から午後1時にかけ、乗用車を運転していた同市の運転手や
重体となった同僚(45)、友人ら計7人が店に集まった。経営者は、この同僚と中学校の同級生だという。
窓際の座敷席でビール、酎ハイなどをグラスで約30杯飲み、ラーメンやポテトフライ、野菜いためなどを食べた。
先に1、2人が帰り、残りは午後6時ごろ店を出た。
経営者は玄関まで見送ったという。
営業時間は午後2時までだが、友人なので遅くまで開けていたという。
「窓越しに乗用車が見えたので、車で来ていたのは知っていた」。
運転手らは昨年夏ごろから、月に2、3度、店で酒を飲んだり食事をしたりした。
車で来ることが多く、酔いをさましていたという。
経営者は「運転手は酔っていたが、他の6人はそれほどでもなかった。家も近いので大丈夫だと思った」。
運転手ら3人はその後、市内のパブに行ったが、泥酔していたため入店を断られ
、その直後、県道を100キロ以上で走行中に事故を起こした。
軽乗用車の夫婦(ともに56)が死亡し、三男(21)が重体、長女(21)も重傷を負った。
経営者は「心が痛い。お酒を出さなければ、自分が送っていけば。一番の責任は自分にあるのではないか。
お酒を頼まれて出さないという勇気がなかった」と供述している