長沼中学校

平成24年11月29日(木)
PTA教育講演会 「命の大切さを学ぶ」  
 
南幌町在住で北海道交通事 故被害者の会会員で
交通事故調書の開示を求める会 の副代表の白倉裕美子さんに来ていただき、
「命の 大切さを学ぶ」と題して講演していただきました。  
白倉さんは、9年前、自宅付近で中学生の娘さん を交通事故で亡くしました。
その日、娘さんは、学 校祭の準備でいつもより15分ほど早く登校したそ うです。
「行ってきます。」と元気な挨拶で家を出 た直後に事故に遭いました。
そのときの様子を克明 に涙ながらにお話しして下さいました。
 そして、最後に「伝えることで交通事故を 無くしたい。
人の死はとてつもなく大きく悲 しいもので忘れることなんてできないし
、時 間が経てば薄れていくなんてことは決してな い。
中学生の皆さんには、色々な人が周りに いて、色々な考えがある。
だから、他人を認 め助け合ってほしい。
そして、何よりも、自 分の命、他の人の命も大切にしていってほし い。」とお話しされました。
白倉さんのお話 しは聞いていた保護者、生徒、教職員の心に 強く重く訴えるものがありました。



平成26年度 命の大切さを学ぶ教室

平成 26 年 4 月 24 日(木)


本校体育館において、講師に江別警察署、松田 真尚氏、森澤 良介氏、
また、北海道交通事故被害者の会 白倉 裕美子氏【南幌町在住】をお迎えして
「命の大切さを学ぶ教室」を開催しました。

松田氏からは「自転車走行の危険」について、また森澤氏からは「インターネット利用に起因する犯罪被害の防止について」の内容での講話を頂きました。

白倉さんは、2003 年に当時中学3年生の長女を自転車で通学途中、
対向車線をはみ出してきたトラックにはねられ、失いました。
白倉さんはその娘の死を無駄にすることなく、全国で講演活動を継続しています。
全校生徒に対して「普段の生活は当たり前のことじゃなく、幸せなこと。
私のような苦しみを誰にも味わってほしくない。皆さんには被害者にも、
加害者にもなってほしくない。」と訴えました。

白倉さんの講演に対し、生徒会長、新井 緋香利さんより
「白倉さんのお話ししてくださったことは、いつ、どこで起きるかわからないことで、
そのための心の準備なんてもちろんできない状態だと思います。
いつもの通りの毎日がいかに幸せなものかということを改めて思い知りました。
今後きちんと交通ルールを守って、被害者、加害者にもならないように、
そして命を大切にするということをしっかり胸に刻み込んで生きていきたいと思う。」
との感謝の言葉で教室の幕を閉じました。





生徒の感想より


私も交通事故で友人を亡くしています。できればなかったことにしたい嘘だと今でも思っています。友人のお母さんも言っていた言葉を思い出しました。
「今日、あなた達が文句や愚痴を言ってムダにしている今日は、あの子が生きたかった今日だ。」と。
この言葉は一生忘れないです。今の時代は簡単に「死ね」や「死にたい」と口にする人が多いと思います。たとえ深く考えていなくても
この言葉だけは簡単に口にするべきも のではないと思います。(3年 女子)

私は4人家族で祖母が一人います。特別なことではありませんが、毎日、平和に暮らしています。
そんな毎日が本当は奇跡が積み重ねってできていることになかなか普段は気がつくことができません。
毎日「ただいま」「おかえり」という言葉が交わされていることも当たり前ではないということがわかりました。友だちと交わす「また明日」という言葉もあたりまえに使っていますが、
明日が来るということは喜ばしいことなのかと思いました。(2年 女子)

いつどんな場所で何が起こるかは誰にもわからないことなので、今の自分にできることを精一杯やろうと決心しました。
もうすぐ高体連で部活動も終わりが近づくにつれてだんだんと受験も近づいてくるので、文武両道できるように自分に厳しく毎日の努力を欠かさず頑張ろうと
ますます意志が強くなりました。今こうして自分は生きていて、目標に向かって努力できること、
支えてくれる親、学ぶことができる学校や教えてくださる先生方、身のまわりすべてに感謝することと、そんな環境にいる自分がとても幸せなんだと感じま した。(3年 男子)

話を聞いているうちに何だか他人事ではなくなってきて、もしかしたら自分も体験するかもしれないと感じました。
私の母が旅行で海外に行っていて4日間ですが母がいない生活を体験しました。決まった日にゴミを出して、
自分で弁当を作って学校へ行き、学校から帰ると洗濯をし、お風呂も入れるなどすべて自分でやらなくてはいけませんでした。
弁当をつくるために早起きし大変でした。無事に母が帰ってきて母がいる という有り難さを改めて感じることができました。(2年 女子)

命は絶対に無駄にしてはいけない。現代では私たちと同世代の人たちが、いじめなどに苦しんで自ら命を絶つ人が増えています。
自ら命を絶つ人の裏では、死にたくなくても死んでしまう人もいます。そう考えたら自ら命を絶つことは絶対にいけないことだと思いました。 (2年 女子)

毎日、平和に暮らせていることがどれくらい価値のあることか改めて実感しました。
そして事故はいつ、どこで起こるかわからないです が、今を大切に生きていこうと思いました。(3年 男子)

特に印象に残った言葉が、「被害者の気持ちを考えない自分勝手な加害者」だ。
現代社会でも自分さえよければあとはどうでも良いなどと思っている人がたくさんいると思う。
今日の話で、そうした考えはやめよう と思った。もしかしたら、今、自分がしていることで
誰かを苦しめているかもしれない。(3年 男子)

今日の話しを聞いて家族や好きな人との最後の会話が「いってきます」は嫌です。
最後は「ありがとう」がいいなと思いました。そのためにはもちろん自分だけじゃなく
周りの人たち全員が注意してればなにか変ると思いました。本当に今日の話しを聞けて良かった。
みさちゃんの話し、自分の立場であったかのように 涙が出ました。(1年 女子)

普段でも気付かないことでも、危険がたくさんあると思う。例えば、自転車の並列走行だったり、
二人乗りだ。自分が悪いことだとわかっていながらもやってしまうのはダメだ。
もし、それで死んでしまったら、その後に反省したりはできないからだ
。自分の人生、自分がどう生きようが勝手だが、人を悲しませるよう なことはしてはいけないと感じた。(1年 男子)

今年に入ってからすぐに母の父親で私からしては、おじいちゃんが亡くなりました。
白倉さんのように突然命を奪われたわけではなかったですが、そこには生きていた温かさがありました。
その場面で私は死といのは怖いことだということと、その悲しみを乗り越えた時に
学ぶことがあると思いました。(2年 男子)

テレビや本で見聞きするのとは違って、実際に体験した人から直接話しを聞けたので、本人の心情などがよく伝わってきました。
自分も数年前に祖母を亡くしているので、身近な人がいなくなってしまった時の気持ちがよくわかります。
人は意外とあっけなく、しかも突然死んでしまうので、自分についてはもちろん、 他人に対しても人との関わりを
大切にしながらこれから過ごしていきたいと思いました。(1年 男子)





交通事故防止に被害者講演会 /北海道

毎日新聞 2015年05月26日 地方版

 高校生の交通安全や規範意識を高めようと、千歳市の千歳高校は、交通事故の被害者遺族による講演会を開いた。
同校定時制の生徒60人が参加し、2003年に長女(当時14歳)がトラックにはねられて亡くなった南幌町の白倉裕美子さん(45)の講演を聴いた。
白倉さんは長女を亡くした家族の苦悩を話し、「運転者は被害者の苦しみを想像する力を付ける必要がある。
車を役立つ道具にするか、人を傷付ける凶器にするかはハンドルを握る人次第だ」と訴えた



伊達高等学校
20015年7月23日


午後は、講演会が行われました。

講演会では、
北海道交通事故被害者の会 白倉裕美子様を講師としてお迎えし、
『命の大切さを学ぶ教室』を実施しました。

白倉さんは平成15年に中学3年生の娘さんを登校中の事故で失われ、
その後、交通事故の撲滅等を社会に訴える活動をされています。
 

『生徒のみなさんも、交通安全には十分注意してほしい。
大人になってからも、事故を起こすようなに人間にならないでほしい。
そして、
(このような事故で命が絶たれることを)「運命なのだ」
などという言葉で、簡単に片付けないでほしい。
みなさんがこうして普通に生きていられることが、奇跡なのだから、
思いやりの気持ちを持って、命を大切にしてほしい。』

 
生徒は真剣な表情で講話を聴き、
交通事故遺族の思いを理解することができました。
また、自他の命の大切さについて再認識し、
交通安全への規範意識が高まりました。


  
  
   
貴重なお話をしていただき、本当にありがとうございました。




毎日新聞 2015年07月16日 東京朝刊

家族5人が死傷した国道12号交差点(手前)。「日本一長い直線道路」といわれる部分にある
=北海道砂川市で2015年6月29日、本社機「希望」から手塚耕一郎撮影

 ◇危機意識、どの運転者も

 3人が亡くなった北海道小樽市の飲酒ひき逃げ事故から約1年。
道内では6月、砂川市で家族4人が死亡する交通事故が起きた。
二つの事故の共通項は「飲酒運転」と「自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)」の適用。
危険運転致死傷罪が刑法に規定された2001年以降も飲酒運転は相次ぎ、
新設された自動車運転処罰法に同罪が独立して規定されるなどして厳罰化が進んだ。
しかし、繰り返される悲劇を前に、
飲酒運転の抑止力として厳罰化だけに頼ってはいけないと感じている。

 砂川の事故では、26歳と27歳の男2人が危険運転致死傷罪で逮捕・起訴された。
2人は6月6日午後、砂川市の国道12号でそれぞれ車を運転し、100キロ以上のスピードを出して
交差点の信号を無視。1台が左から来た歌志内市の会社員、永桶(ながおけ)弘一さん(44)の
軽ワゴン車と衝突し、永桶さんら一家5人を死傷させたとされる。

 ◇厳罰化の効果は下げ止まり続く

 2人は事故前、市内で酒を飲んでいたとされ、テレビではこの飲食店の外観も放送された。
私が訪れた時、電話をしていた男性店主は受話器を置くと、「『人殺し』と言われました」と肩を落とし、
2人の飲酒については何も語らなかった。
こうした“世論”の反映か、インターネット上では2人を「鬼畜」などとののしる声があふれた。

 重大な結果を考えれば、決して2人を擁護する気持ちにはなれないが、
周辺を取材すると、妻帯者の被告は子煩悩な一面もあり、独身の被告は欠勤せず、
解体作業の仕事に励んでいたことも分かった。
知人男性は「そこら辺の若者より真面目に働き、友だち思いだった」と証言。
もう落ち着くべき年齢だが、北海道弁で言えば、いまだに
「おだっている」(調子に乗っている)青年だったのだろう。

 小樽事件も同じだ。危険運転致死傷罪と道交法違反(ひき逃げ)に問われた元飲食店従業員の
被告(32)は9日、札幌地裁判決で懲役22年を言い渡された。
被告の恋人の証言によれば、
「(被告は)明るく家族思い。運転が荒いという印象を受けたこともなかった」という。
判決によると、被告は酒を飲んで車を運転し、女性4人をはねて逃走した。
このうち3人が死亡した重大事故と証言のギャップに私は戸惑い、
なぜ軽率な飲酒運転をしたのか最後まで疑問が消えなかった。

 飲酒運転を巡っては、女児2人が亡くなった東京都世田谷区の東名高速での飲酒事故
(1999年11月)をきっかけに厳罰化が進み、危険運転致死傷罪が新設された。
その後、同罪は自動車運転処罰法に移行され、適用対象も広がった。最高刑は懲役20年だ。
新設前の最高刑(同5年)から大幅に厳しくなった。

また、道交法の酒酔いや酒気帯び運転は最高刑や罰金額が引き上げられ、
同乗者の罰則も設けられた。これらの結果、99年は1257件だった飲酒運転の死亡事故が
大幅に減少し、07年は平成に入って初めて500件を割る433件となった。
ただ、08年以降は220〜300件で推移し、下げ止まりしている。

 ◇誰もがなり得る加害者と被害者

 北海道は14年、飲酒死亡事故が全国最多の17件だった。
なぜ飲酒運転はなくならないのか。

捜査関係者からは「土地が広く、飲食店と自宅が離れている
。公共交通の少ない地域も多く、自家用車への依存度の高さが影響している可能性もある」
との指摘がある。

 実際、砂川の周辺取材では「飲酒運転をしている人はたくさんいる」という声があった。
「交通事故調書の開示を求める会」副代表で、長女を交通事故で亡くした
白倉裕美子さん(45)=北海道南幌町=は講演などで
「危険運転や飲酒運転への知識がない大人が多い。
子どもの時から飲酒運転の危険性を学ぶべきだ。想像力を持って、
飲酒運転がもたらす結果を考えてほしい」と訴え
、誰もが飲酒事故の被害者にも加害者にもなり得ることを考えるよう求める。

 この点で、「飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族・関係者全国連絡協議会」共同代表の
高石洋子さん(53)=北海道江別市=も「北海道に限らず、実際は全国各地で事故が起きている。
身近で大きな事故が起きないと、危機意識を持てない『無関心』に問題がある」と分析する。

 時として人は気が緩み、飲酒事故が引き起こす重大な結果を忘れてしまう。
加害者を一方的に「鬼畜」と批判する行為も、ある意味では「自分や周囲は大丈夫」という
油断の表れかもしれない。どうすれば、自分にも起き得る問題として想像力を失わずにいられるか、
私自身もまだ明確な答えは出ていない。

だが、厳罰化の効果が頭打ちとなり、次の一手が必要であることは間違いない。