2009年6月 幸子ちゃん事件について、ホームページに載せました。
週刊誌報道で再度目撃者調書作成に取り掛かるなど俄かに慌ただしくなっていた検察庁。
多くの方々から「その後」について尋ねられるほど
反響が大きなこの事件の6月から現在(9月)までの報告です。

                             2009年9月3日




2009年6月   検察庁、遺族へ謝罪
    

検察は平成21年6月
『幸子ちゃんが飛び出したとは断定していない。
副検察官が飛び出しと断定した口調でお話した事に対しては深くお詫び申し上げます』
と謝罪された御遺族。
別物が返却されていたフロッピーディスクはまだ見つかっていないとのことだが
上申書と提出画像の実物を確認することができました。
発見されていないことをもっと真剣に考えて、発見に至ってほしい。


謝罪は受けたものの検察の発する言葉は、加害者よりなものばかりでした。
加害者は一貫して飛び出しを主張している。
それを排除するだけの証拠は現時点でないとしました。

スピードに関しても、
「加害者は一貫して制限速度を10キロ程度オーバーした50キロで走っていた事に間違いない」
と主張している。
刑事裁判ではスピードに関しては加害者よりの判断が下される事が多い。
ご遺族が工学鑑定されていても(80〜85kmという鑑定結果)やはり加害者よりの判断になる
と説明があり、さらには
”刑事裁判では疑わしきは被告の利益に”とのことで、
起訴することは難しいとの見解を示すなどされました。

この速度に関しては、警察は自宅に菓子折り持参で
「お父さん安心して下さい。スピード鑑定を入れました。
鑑識によるスピード鑑定は非常に有効な手段です」など交通課の課長が力説。
「警察は一生懸命捜査している」と信じてしまったが、
実はその裏では幸子の飛び出しを裏付ける”嘘の報告書”を作成されていました。
結局スピード鑑定はしていなかったのです。

そもそも初動捜査も疑問で、
主任捜査官が病院に来て幸子の命が危ない事を知り、加害者にも携帯で連絡。
「事故のバイクを警察に持ってきてくれ」と言っていた。
事件後、加害者にバイクを返していた警察。
加害者は事故を起こしたバイクを自分で運転して警察に持ち込んだという経緯や
現場検証は翌日の早朝4〜5人の警官が一生懸命道路の距離等を測っていたという事実もあります。
つまり、状況から考えても事故直後の写真は1枚も無いと思われるのです。
 




7月  事件再捜査へ

7月、”再捜査することが検察として当然の事ではないか”と強く訴えたところ
副部長が「再捜査します」と再捜査を約束。

しかし「再捜査するからといって、言葉は悪いですがあまり期待をしないで下さい」
「再捜査の結果やはり不起訴処分が妥当との結果も充分考えられる」と、
再捜査はするが"不起訴前提”のような言葉に大きな不安がよぎる。

現場検証をお願いするも、「現場検証の予定はない」と一蹴。
さらに「再捜査については公正さの観点から配慮した」などと発言。





再捜査のはずが 8月再度の「不起訴処分」

結局のところ、再捜査と言える行動が一切見られないまま、
8月5日、「不起訴処分」と連絡が入る。

「検察はスピード鑑定をしていません、鑑定は警察で以前行われていたものです」との返事。
「警察でもスピード鑑定は行っていません」と言われる。
検察庁のいう「再捜査」とは、いったいなんなのでしょうか・・・

目撃者の調書も取ったようですが
目撃者4名は検察から「子供さんは走って道路を横断していたのでしょう?」と何度も聞かれるなど
調書作成手法に大きな疑念を持ち署名捺印を拒否していました。
書類は不完全な状態でしたが、検察は不起訴決定後
目撃者調書は「記録として取っただけ」と説明。




関係者を処分して 事実は闇へ・・・?!

遺族を怒鳴った、青梅警察の主任は検察送致前に依願退職。
飛び出しと断定口調で言った副検察官と事務官を処分。処分内容は「厳重注意」のみ。

遺族は再度、検察審査会に申し立てを行い、
さらに不起訴処分不服申し立て、国家賠償請求の準備を進めています。