暴走事故「危険運転」適用検討で補充捜査へ
大阪ミナミで3人が死傷した車の暴走事故で、飲酒運転をした女について
「運転ミス」と判断していた検察が、より刑罰の重い危険運転致死傷罪の適用を検討するため、
裁判が延期になりました。
ことし5月、大阪ミナミの路上で河本恵果さん(24)が死亡、2人が重軽傷を負った暴走事故。
白坂愛里被告(25)は飲酒運転で一方通行の道を逆走していました。
事故原因について白坂被告は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と供述し、
検察も「運転ミスによる事故」と判断、過失運転致死傷罪で起訴していました。
しかし、遺族は運転前の飲酒量が多かったことなどから「単なる運転ミスではない」と主張し、
より刑罰が重い危険運転致死傷罪の適用を求めていました。
24日の裁判では当初、被告への質問が行われる予定でしたが、
検察が危険運転の適用を検討するための補充捜査を行うとして裁判の延期を求め、
裁判所がこれを認めました。
(また、9月7日第3回目公判予定でしたが危険運転適用を視野に捜査継続の為、延期も決定)
終始うつむいていた白坂被告ですが、
延期が決定すると裁判官の方に何度か視線を移しました。
【亡くなった恵果さんの母親・河本友紀さん】
「まだまだ長い期間を要すると思いますが、まずは一歩一歩前進して良い方向に進んでいけるように。がんばっていきたい」
遺族はこれまでに、危険運転の適用を求め13万5000人もの署名を集めています。
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