行政文書開示請求

運送会社が国に提出した「自動車事故報告書」

何気なく、国交省のHPを見ていたら「事業車(トラック・バス・タクシー)などが
事故を起こした場合国に対し報告書の提出が義務付けられていることがわかり、
早速、開示請求を行いました。
この書類で「会社への行政処分を行うこともある」重要書類。
その内容を目にしたとき、怒りで震えました・・・




報告書 1

 

自動車事故報告書  平成15年10月15日札幌陸運局受付

発生日時  平成15年9月1日 午前7時15分頃
天候    晴れ
発生場所  北海道空知郡南幌町南13線西4番地・栗沢南幌線(274号線)

当時の状況
1、当該運転手●●は、午前6時15分に出勤し日常点検を実施後、
 常務前電話点呼を受け午前6時35分頃本社営業所を出庫した。
 集荷先の三笠に向かった。
 午前7時35分頃、当該事故発生場所付近を時速約70kmで走行中
 信号機のない交差点にさしかかろうとした所、
 左側から急に自転車が飛び出してきたので
 ブレーキ操作およびハンドル操作を行ったが避けきれず
 路外逸脱し電柱に衝突した。

(図解・・・トラック走行車線上で衝突、美紗の一時停止無視の飛び出し、
    美紗をはねた後に反対車線へ侵入後路外逸脱)

2、損害状況
  相手方  ○○○○ ××歳(死亡)
  当方   ●●●● △△歳 右手首骨折(全治2カ月)

当時の処置  事故直後相手方が意識がなく、
       すぐに救急車の要請と警察に通報する
事故の状況  当方 速度の出しすぎ
       相手方 急な飛び出し





報告書 2




事故の区分  衝突・死傷
  
衝突の状態  物件衝突

当該自動車の概要   日野P-FD176BK キャブオーバー 
           初年度登録 平成1年2月 事業用・一般貨物その他
           種別 普通   乗車定員3人 当時乗車人員 1人
           最大積載量  3000kg 当時の積載量   0kg
           積載危険物  なし
道路の状況     道路の幅員 7.0m  平たん 路面・乾燥  
          当該道路の制限速度  50km
当時の運行計画   6時35分頃出庫 8時ころ三笠(荷主)積み込み
          苫小牧まで運行予定

当時の状況  危険認知時速度   60km/h
       危険認知時の距離  6~7m
       スリップ距離     7m
       事故発生場所    車道・交差点

死傷事故の場合の死傷者の状態   飛び出し・自転車運転

乗務開始から事故発生までの乗務時間及び乗務距離の合計
       乗務日数 1日  乗務距離 40km
損害の程度   重傷
シートベルトの着用  あり
過去3年間の事故状況  0件
過去3年間の違反件数  0件
過去3年間の適正検査受診状況  なし
最近の健康診断の受診年月日  平成14年10月7日




   報告書記載内容 調書記載内容  遺族への説明 
当日の状況の説明  午前6時15分出勤
日常点検実施・点呼
午前6時35分本社出発
(札幌市東区)
午前7時15分現場
 
5:50 本社に出勤
6:00 本社出発
7:00 北広島の会社へ到着
自宅から、要車として出入りしていた会社へ
7時に北広島出発
北広島の会社にトラックを置きっぱなし
本社には行っていない 
 当時の処置 すぐに救急車の要請と
警察へ連絡
 すぐに会社に電話
通報者は、町内の人
通報時間は、事件発生から
7分後の7:22
すぐに会社に電話した。
救急通報・警察への通報はしていない
 
  説明図面  自転車が急に飛び出してきた。
走行車線内ではねた

はねた後に反対車線へ侵入し
路外逸脱
 センターライン付近で衝突
裁判での衝突地点認定場所は
反対車線側の道路わき付近
 覚えていない。ぶつかった感覚もない。
 危険認知時の距離  6~7m手前  交差点手前55m以上手前  横断しようとしている姿を300m手前で発見
 危険認知時の速度  60km/h
 70km/h
刑事裁判認定速度 82.7km
民事裁判認定速度 90km以上
 70km/hで走行していたが
美紗を見つけて5~60km/hに減速しながら
走行していた
 過去3年間の違反歴  0回 速度違反  1回
(事件の2か月前)
 0回
 スリップ距離  7m  49.8mのブレーキ痕・
その後電柱を折って停止
 すぐ目の前っていう感じ。数m
 シートベルトの着用  有り  なし  有り
 当時の積載物  なし  常時積載機材3~40kg  常時積載機材あり