A〜Bの17.4mの
ブレーキ痕

事件の詳細

事件発生・・・
平成15(2003)年9月1日 午前7時15分。
長女・美紗は4日後に控えた学校祭の準備のため、
いつもより20分ほど早く家を出ました。
事故現場は自宅から約500mの場所でした。


・・・・・事件当初・・・・・

加害者の「飛び出してきた」という言葉により、
Cのブレーキ痕のみが捜査され(下図・北海道警検証結果参照)
下の図面の@・A・Bは、遺族が求めた2度目の実況見分のとき(H15年11月)に
加害者と警察が加害車両のブレーキ痕と認めました。
しかし、ドット線に残された自転車タイヤ痕は2ヶ月半という時間経過で消えていました。

初動捜査で見つけてもらえなかった自転車のタイヤ痕、
横断を開始していた美紗の姿を交差点手前160m付近で見ていた目撃者証言は採用されず
美紗がはねられた場所は
●トラック走行車線側の歩道を降りた場所
●センターライン付近
●トラック走行車線ではなく、反対車線中央付近
と変わり続けました。


この写真は美紗の跳ねられた付近のブレーキ痕の状態。 
写真のドット線(点状の白線)の写真手前から3つ目の
ブレーキ痕が重なっているあたりが衝突地点です。
このドット線には、自転車のタイヤ痕が残っていました(C〜Dのブレーキ痕)
写真手前よりトラックが急接近。
暴走速度を実証する鮮明なブレーキ痕が長く印象されています。↑


その後、点状ブレーキ痕 ↓ トラック後輪がバウンドを起こした後、
(上記図面のB〜Cの11m)
トラックは自車走行車線から反対車線にはみ出して美紗をはねました。

加害者トラックは、交差点の手前約60mからブレーキ操作開始。
路上に約47.1mのブレーキ痕を印象させたのち、美紗を撥ね飛ばし路外逸脱

さらに畑を12mを滑走した後、電柱を根元から折損させやっと停止しました。
(警察が事故から約2ヶ月半もの間、ブレーキ痕を見逃していたため数値は遺族測定数値です)
ブレーキ痕の長さ、電柱を根元から折損させていることからも
速度が、法定速度50kmをはるかに上回る速度ということは明白です
加害トラックの停止状況
この交差点は、横断歩道の設置はありません。
歩道が途中で途切れ、反対車線側に変わる変則道路の通学路です。


事件現場の写真 撮影日 平成15年9月2日